2013年11月30日


第4回 東アジア市民社会フォーラムを開催(11/20)


公益法人協会が共催する第4回東アジア市民社会フォーラム「市民社会・ボランティアリズムの力量形成をどう図るか-NPO/NGOの力量形成と中間支援組織の役割」が、11月20日(水)、JICA地球ひろばで開催されました。
今回は、三ヵ国の市民社会の質的発展に資する課題を取り上げ、その力量形成につなげるとともに、三ヵ国の市民社会の人材交流の機運の醸成に努めることを目的としました。
日本から55人、中国から10人、韓国から32人の参加。
午前は主題について基調講演、午後は副題について問題提起とパネル討論を行いました。

基調講演に先立ち、5人の関係者から開会挨拶があり、太田達男・公益法人協会理事長が日本側共催団体として挨拶しました。

太田理事長はまず、中韓両国の市民社会組織を代表する方々が大勢ご参加いただいたことに、「論語」の一節「朋あり遠方より来る、また楽しからずや」を引いて、謝意を述べた上で、日中、日韓の間には政治的には困難な問題を孕んでいるが、3ヵ国の市民社会組織は、政治に左右される団体ではなく、組織や個人の利益を目的とするものでもなく、それぞれの国における様々な社会的課題を改善、改革するという目的のために自発的に活動をする団体であることを強調し、3ヵ国の非営利組織が一堂に会し、共通する社会的課題に対し情報交換し、率直に意見交換できることは大きな価値があると述べました。

また、太田理事長は、阪神淡路大震災における市民団体の支援活動をきっかけに、1998年、特定非営利活動法人制度の誕生と110年前に制定された公益法人制度もついに「国民の自発的な公益活動を奨励し支援する」ことを目的として2008年に全面改正され、今やこれらの両制度や社会福祉を目的とする社会福祉法人など、他の非営利公益法人も含めた幅広い組織が、日本の非営利セクターとしてひとつにまとまり、政府・公共部門及び市場経済による企業部門と並ぶ第3のセクターとして存在意義を増しつつあり、このような時期に中国、韓国の非営利セクターの方々と非営利セクターのさらなる「力量形成」をテーマに議論できることは喜ばし限りであると述べました。

最後に太田理事長は、ある中国人、韓国人のことを引いて挨拶を締めくくりました。

「一人は韓国人留学生・李秀賢さん(当時26歳)です。彼は駅で線路に転落した男性を見て、自らも線路に飛び降り救助しようとしましたが、侵入してきた電車にはねられ、尊い命を失いました。2001年1月のことです。もう一人は、本年発生した台風18号で氾濫した川で溺れかけていた小学生を救うため、濁流に飛び込んで救助した中国人留学生・厳俊さん(26歳)です。このお二人の尊い行動とその志は、それぞれの国の市民が、国籍や、ましてそこに内在する政治や歴史の問題とは別に、いかに人間としてお互いに助け合うという人類愛、利他主義、フィランソロピーの理念を共有しているかということを物語っています。お二人の勇気ある行動を讃えるとともに、3か国の非営利セクターがますます連帯し、お互いに切磋琢磨し、社会に役立つ組織としてますます発展することを心から願うものであります。」

同フォーラムではサイドイベントとして、19日に歓迎晩餐会を、20日に懇親会を、21日に中国・韓国チームに別れ団体訪問を行いました。訪問先は、中国チームが「自立支援センターふるさとの会」と「日本芸能実演家団体協議会」、韓国チームが「東京ボランティア市民活動センター」と「日本NPOセンター」で、現場で活動する日本の非営利団体の様子を興味深そうに視察していました。

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