2013年3月29日


「知」の交流サロン(第6回)を開催(3/27)


会員の方を対象にご案内させていただいております「公法協「知」の交流サロン」。

「 『3.11』後の新しい時代は、始まったばかりだ!
-福島(“フクシマ” “FUKUSHIMA”)の今を語る」と題して、
今回は、(特活)うつくしまNPOネットワーク 事務局長・鈴木 和隆様よりご講演をいただきました。

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同法人は、発災後、いち早く支援活動を始動、救援物資調達配送基地「いわき基地」を開設・運営。
福島県内の非営利団体と連携して避難所、高齢者施設等に緊急物資支援を行い、現在も被災者の生活再生支援、地域の復旧、復興支援を続けてこられています。

震災から丸2年が経過。
「福島は、地震・津波に加え、原発の問題、また風評・風化・消費(震災を食い物にするビジネス)といった問題が続いている。他の被災地とは違う複合的な苦しみ・・・
―いわば「六重苦」を抱えている」。
そして、「これまでの2年とこれからの2年は、まったく違う。長期化の覚悟をしている」。

56,920人の福島県民が、3月現在、県外へ避難している。
ディアスポラ(diaspora)―流浪の民―の出現と、
アネクメーネ(Anokumene)―汚染され、人が住めない不毛の地―が、現実味をおびてきた。

福島は、原発事故、放射能汚染により、自然災害に加え、複合的な苦しみを抱えている。
ただ、もともと人口減少、高齢化、産業の空洞化という問題を抱えており、まさに、20~30年後の日本で起きることをいち早く体験している「課題先進県」である。
これをクリアできれば、日本の将来を考える際の、一つのモデル・ケースになりうる。

さらに、「被災者」という意識を抜け出し、原発事故を起こした、ある意味「加害者」としての意識を持つことにより複眼的な視点を得、福島からこそ、新たな流れを創っていきたい。

未来への意志。
これこそが、「ポスト3.11」の論点である、と。 

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若き日に、故郷・いわき市と、郡山市で新規事業を立ち上げ、その後、全国の大学との産学官連携、東北発のIT関連企業の上場・活性化という夢を持って長年にわたり活動してこられた鈴木様ならではの、あふれるエネルギー、誠実でひたむきな言葉の数々・・・

講義のなかでも、「先の見えないなかにあっても、希望をつなぐ出来事がいろいろとあり、公益法人、NPO法人、といった“法人格を超えた連携”が生まれてきている」とのご紹介がありました。

講義終了後も、ご参加の皆様それぞれの立場・視点からの活発な意見交換が行われました。
ささやかな機会ではありましたが、今回のサロンを通じ、参加者皆様に、今後へつながる新たな「絆」をご提供することができたならと願っております。

 *当協会も、継続して復興支援に従事してまいります。
   協会ホームページ内「東日本大震災復興支援情報」のリニューアルをしました。
   本サロンのゲスト鈴木様の(特活)うつくしまNPOネットワークともリンクしております。
   あわせてご覧いただけましたら幸いです。

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さて、次回・第7回は、4月17日(水)。
新歌舞伎座開業にちなみ、(公益社団法人)日本俳優協会 事務局長 浅原 恒男様による、
「歌舞伎の魅力等」をテーマとした講演を企画しております。

どうぞご期待ください。
(参加者は、そのつど募集いたします)