« 「公益法人制度改革問題連絡会」 正式に発足 | メイン | 有識者会議、「議論の中間整理」を発表 »

2004年03月31日


「中間整理」を読んで」(太田達男)


 政府の「公益法人制度改革に関する有識者会議」が「議論の中間整理」をまとめ、本日午後、発表しました。

 「議論の中間整理」は「1 改革の意義」「2 新たな非営利法人制度」「公益性を取り扱う仕組みのあり方」「(別紙)新たな非営利法人(仮称)制度の骨格とその検討課題」からなっています。

「議論の中間整理」 (公益法人制度改革に関する有識者会議)

 以下に公法協・太田達男理事長の所感を掲載いたします。

-----------------------------------------------------------------------------------------------------------------------

- 「中間整理」 を読んで -

 昨年11月以来検討を続けてきた「公益法人制度改革に関する有識者会議」が本日発表した「議論の中間整理」について感想を述べます。

 第一印象として、昨年6月に閣議決定の上発表された「基本方針」と、実質的にはほとんど議論が進展していないということです。

 一般の非営利法人制度に関しては、専門の学者によるワーキンググループが設けられたこともあって、その骨格がやや詳細に議論されたことが窺えますが、肝心の公益性のある非営利法人の仕組みについては、「基本方針」およびその策定過程における前回の「有識者懇談会」を含む各方面の議論の域をほとんど出ていません。

 法律的な取扱い場所(民事法か税法か)、公益性を判断する主体、判断するための要件、ガバナンスや事後チェックのありかたなど、ほとんど具体的な内容が示されていないため、この時点での論評ができないというのが率直な感想です。

 もちろん、それらの重要な論点について、「主な視点」、「基本的考え方」「今後の検討課題」などとして多岐にわたる議論が整理はされていますが、有識者会議がどのようなイメージで新しい制度を構築しようとしているのかが、まったく見えてきません。

 議論の中間整理」と銘打っているのだからといわれてしまえばそれまでですが、そもそも骨組みぐらいは固めて、4月に入れば税当局との調整に入る予定ではなかったのでしょうか。

 それはそれとして、冒頭の「改革の意義」において「民間非営利部門による公益的活動が果たす役割は極めて重要である」との基本認識に立ち、さらに今後の検討方針として「今後の我が国社会において民間非営利部門による公益活動が果たす役割の重要性を見据えつつ、真に時代の要請に応え得るものとして、公益法人制度を改革する」(傍点筆者)という点については全くそのとおりで、おそらく有識者会議メンバー全員が共有する認識と理解したいと思います。

 とすれば、今後の制度詳細は是非この基本認識を原点として検討を進めていただくことを切望します。

 また「今後当会議では、本中間整理について国民一般の意見も参考にしつつ、議論を集約していきたい」としているところですが、当公益法人協会としても前記の基本認識の下、積極的に提言してゆく所存です。

平成16年3月31日 財団法人公益法人協会 理事長 太田 達男