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2018年8月


市民活動との本格的出会い

秋山孝二((公財)秋山記念生命科学振興財団 理事長)

私は32年前に、この財団の設立に携わり、以来、理事を経て10年後、1998年に
初代理事長の秋山喜代(伯母)の逝去後を引き継いで22年間、理事長を務めています。

企業経営者としての人生を送っていた私にとって、市民活動との本格的出会いは、10年前の「G8北海道洞爺湖サミット」開催時に、「G8サミット市民フォーラム北海道」の共同代表の一人として、「世界は、きっと、変えられる」をメインテーマに掲げた時でした。  

 *詳細は、http://kamuimintara.net/detail.php?rskey=143200809t01

当時、私自身は二つの意味合いで、フォーラム代表の使命を感じていました。
1) 世代としての使命:20世紀半ばに生まれた者として、これからの若い世代が夢を持ち続けられる社会・自然環境への努力を惜しまないこと、
2) 北海道に育った者としての使命:行政・企業とは異なった、本来の「市民セクター」として、北海道においてプラットホームの構築、そして世界との直接的なネットワークづくりの実践です。
市民活動と企業活動は相対立するのではなく、担い手こそ違うとは言え、その課題解決策は、かなり共通していると信じていました。
永く企業セクターに身を置いた私は、少しでもこの「市民活動とのコラボ」に、メディアを含めた地元民間企業が興味を持つべく、出来る限りの努力をするつもりでこの任を引き受けました。

活動の詳細は、上記のサイトをお読みいただきたいのですが、今も私が忘れることができないのは、クロージング・セッション、参加した74団体の中から14団体/個人によって、3日間を締め括る実に多様なレビュースピーチが行われました。
G8を問う連絡会(小倉利丸)、市民外交センター(上村英明)、先住民族サミット(木幡カムイサニヒ)、ゆうばり再生市民会議(熊谷桂子)、Japan Volunteer Center (熊岡路矢)、日本自然保護協会(道家哲平)、生物多様性フォーラム(山下洋)、SANSAD/インド(Anil Singh)、日生協保健部会(北嶋信雅)、Africa Jubilee South(Noel)、毎日新聞(横田愛)、Youth G8 Project(林雄太)、ezorock(草野竹史)、ACE(岩附由香)のみなさん。

そして総括挨拶として、NGOフォーラム代表の星野昌子さんが、「気になるのは、行政などを動かすことに成功してきた分、逆に日本の公的セクターも市民社会とつきあい方に慣れてきて、気を緩めると取り込まれてしまうのではないかということ。
いたずらに敵対する必要はないが、私たちは立場の違いを常に意識して、緊張感と距離感を持ち続ける一方、なおかつ喧嘩別れにならずに粘り強い話し合いを今後も続けていきたいと思います。
大組織主体ではなく、多様なNGOの声に耳を傾け続ける姿勢を大切にしたい」と、含蓄のあるお言葉で締めくくられました。

あれから10年、国際社会の枠組みは、「京都議定書(1998年)」、「MDGs(2000年)」から、2015年の「SDGs」、「パリ協定締結」へと一層進展してきています。

これらを共通語として、「民が担う公共」の立ち位置にこだわり、「Society5.0」を先取りする取組みを果敢に地域で果たして参りたいと思う昨今です。

 *society5.0とは、http://www8.cao.go.jp/cstp/society5_0/index.html