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2004年7月


今度こそ制度の具体的構想を

理事長  太田 達男

 新しい公益法人制度の仕組みが固まるという意味で、序盤戦の終わりが近づいてきました。伝えられるところによれば、有識者会議は7月末までに今までの議論に基づく全体構想が鳥瞰できるペーパーを纏め、税当局など関係方面との調整作業に入るとのことです。
 中盤戦はそこから始まります。また終盤には政治が表面に出てくるでしょう。

 ところで、3月末に発表された「議論の中間整理」に対して寄せられた意見は僅か37件しかなかったとのことですが、それもむべなるかな、肝心の制度詳細については重要なポイントの結論が避けられていましたから、関心があっても意見の出しようがなかったということも大きな原因でしょう。

 K氏は、今回の公益法人制度改革を全体としてどのように評価するのかと聞かれ「ピンボケの見合い写真を見せられたようなもの、現時点で論評できない」と答えました。

 また、H氏は「中間整理」冒頭部分の「基本認識」を読み「思わずうっとりするような文章」と述べました。再び「お見合い」に例えれば、「つり書き」だけを見れば申し分ないが、本人の写真を見ないと安心できないということでしょう。
 しかし、もう焦点の合わない写真や美辞麗句は十分です。

 思い起こせば、平成14年3月の閣議決定による「公益法人制度の抜本的改革に向けた取組みについて」に始まり、同年8月の「論点整理」、15年6月の「基本方針」、そして16年3月の「中間整理」と続きましたが、いずれも曖昧模糊、お役所独特の抽象的言い回し、複数案併記など焦点の定まらないものばかりで、これでは一般市民とのまともな意見交換ができる筈はありません。
 しかし、今度こそ明確に制度の具体的構想を示していただけるものと思います。

 改革に関心をもつすべての市民が、「中間整理」で格調高く、美しく語られた「基本認識」に沿った制度骨格が体現されるものと固唾を飲んで期待しています。

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