自然を愛し、環境問題に強い関心を持っていらっしゃる皆様。皆様は私たちが日本の片隅の小さな町で始めた「知床に野生生物保護管理の専門家を養成するための高等教育機関を作ろう!!」という運動の潜在的な理解者・支援者です。今、日本の各地で、いや、世界の各地で、野生生物と人間社会との間に様々な問題や軋轢が起こっています。シカやイノシシ、サル、アザラシ、カワウなど、野生動物による農林水産業被害。人里に出没するクマやイノシシとのトラブルの増加。アライグマやマングースなど在来種を脅かす外来種問題。その一方で、絶滅が危惧される種は増加し、その保護対策はなかなか進みません。こうした野生生物と人間社会との間に起こる様々な問題の解決を担う保護管理の専門家(ワイルドライフマネジャー)はこれからの持続的な社会を形成する上で必須の存在と言えます。

私たちは、野生生物と人との共生を担う人材を養成するため、教育機関の開設を目指す活動を進めています。あわせて、具体的な教育プログラムの実践も始め、2016年10月には「知床ネイチャーキャンパス2016」を開催しました。また、野生生物の保護管理に関するフォーラムや講演会を開催し、ワイルドライフマネージャーが全国に必要なことを訴えてきました。これらの活動は、志を同じくする全国の皆さんのご寄附によって成り立っています。これまでのご支援に厚く感謝申し上げると共に、今後ともご支援、ご協力をいいただけますようお願いいたします。

 

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「知床ネイチャーキャンパス2016」実習風景(2016年10月知床)

 

「知床ネイチャーキャンパス2016」は、10月初めの二日間、世界自然遺産に登録された知床をフィールドに、全国から参加した学生と社会人22名を対象に開催されました。講師は世界遺産知床の保全管理の中心になって活躍されている科学委員会委員の5名の先生方です。1日目は講義、2日目はヒグマの生息地であり観光地でもある知床五湖、森林再生にとりくむ開拓跡地、サケが遡上・産卵する河川など、保護と利用の最前線である「現場」で実習を行いました。参加者には知床で展開されている先進的な保護管理の取り組みを学んでいただくと共に、この開催結果は、開設を目指す教育機関の計画策定に生かされます。

 

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パンフレットとニュースレター

 

知床は、地元住民と行政、研究者や全国の支援者が結束して自然を守り、様々な保護問題の解決に取り組んできた地域です。そして、後世により豊かなものとして引き継ぐべき財産として世界自然遺産に登録されました。私たちはここを人類共有の財産として保全し、教育の場として生かして行くことを考えています。この運動を生み出してくださった皆様、そして活動を支援いただいている皆様に厚く感謝申し上げ、これからも一層のご理解とご支援をお願い申し上げます。

 

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法人情報

 

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