ケア・インターナショナル ジャパンは、世界90ヵ国以上で人道支援活動を行う国際NGOケア・インターナショナルの一員です。災害時の緊急・復興支援や「女性や女子」の自立支援を通して、貧困のない社会を目指しています。

1945年より長きにわたり、世界各地の途上国や紛争地域において国際協力活動ができましたことは、一重に日本をはじめ世界中の皆様の温かいご支援の賜物と、まずは心から御礼を申し上げます。

 

1)戦後日本に対する支援への「恩返し」としての国際協力

日本では余り知られていないことですが、第2次世界大戦後の混乱の中、1948年から8年間にわたり1,000万人もの日本人に対し、「CAREパッケージ」という外国からの贈り物が届きました。食糧や衣服などの生活必需品に加えて、本や農具など復興への手助けとなる物資が詰まった米国の CARE からの支援です。これらは単に「緊急物資」であることに留まらず、「今の苦しみや悲しみを共に分かち合い気遣う友が存在する」という希望の光そのものであったと思います。

あれから70年の長い歳月が過ぎた今もCAREは、戦後の日本のために立ち上がった当時のCARE職員や多くの支援者と同じ想いで、最も弱い立場に置かれた「女性や女子」、また支援の届きにくい地域の人々に対して、確実に支援を届け続けています。

%e5%86%99%e7%9c%9f%ef%bc%91
「CAREパッケージ」に入っていた絵本を興味深そうに見つめる子どもたち。
「知る」ことは、生きるチカラを身に着けること。この精神は今も受け継がれています。

 

 

2)寄付金で実施した主な支援事業のご紹介

本年は、東ティモール、ガーナ、ネパール、ヨルダン、日本(熊本)の計5か国において支援活動を実施しました。中でも東ティモールでは、現地事務所との協力のもと、成人向けと未就学・低学年児童向け、さらに教員向けの3種の学習雑誌「ラファエック」を制作。貧困層の85%が暮らす13に及ぶ全県の農村部を中心に、それぞれ31万世帯、44万人の子どもたち、3万6千人の教員に対して配布するとともに、ワークショップを開催して、理解促進と知識の定着、実践力強化を図ることができました。今後、2019年まで本事業を継続し、人々の経済的自立や識字能力と計算能力の向上、また学校における教授方法の改善等につき、評価・モニタリングしていく予定です。

%e5%86%99%e7%9c%9f%ef%bc%92-1
「ラファエック」を大事そうに抱え、はにかんだ笑顔を見せる子どもたち。
「たくさん勉強して、将来は政府高官になりたいです」

 

 

<「ラファエック」を使って学ぶ小学2年生のシルバニ・グスマオちゃん>
%e5%86%99%e7%9c%9f%ef%bc%93
私の名前はシルバニ・グスマオ、 8歳です。小学校2年生です。
ラファエックで勉強するのが大好きです。
色がたくさんあって、絵やワニのキャラクターが書いてある「ラファエック」で勉強するのは楽しい!
とくに算数のページが気に入っています。
将来は警官になって、悪い人たちをやっつけたいです。

 

<「ラファエック」を使って教えるエウネジア先生>
%e5%86%99%e7%9c%9f%ef%bc%94
オソロア小学校2年生を担当しています。
子どもたちは皆、ラファエックを使って勉強することが大好きで、
ラファエックは私たちにとって、とても意義深いものです。
ラファエックがなければ、教科書はポルトガル語のみの表記でした。
そして教師たちは、ポルトガル語からテトゥン語に訳して、子どもたちに教えていました。
ラファエックは、私たちの指導をガラリと変えてくれたのです。
テトゥン語で書かれているので、そのまま、そして正確に子どもたちに伝えることができます。

 

当財団はこれからも、支援対象国の人々と日本の支援者の皆様をつなぐ役割を果たすことで、貧困の削減に努めて参ります。引き続き、皆さまの温かいご支援をよろしくお願い申し上げます。

 

______________________________________________________________________

法人情報

 

公益財団法人ケア・インターナショナル ジャパン

ケア・インターナショナル ジャパンは、世界14ヵ国の加盟国と80ヵ国近い現地事務所からなる国際協力NGO「CARE(ケア)」の日本事務局です。貧困の根源の解決に向け、主にアジアやアフリカにおいて災害時の人道支援を行うとともに、「女性や女子」に焦点をあてた活動を通して、最も困難な状況にある人々の自立を支援しています。 ホームページ http://www.careintjp.org/