当法人は、狭山丘陵の自然を守るために、ナショナル・トラスト活動を中心とした様々な自然保護活動を進めている団体です。

狭山丘陵とは、東京都と埼玉県にまたがって広がる面積3,000ヘクタールの里山です。生物多様性が豊かで、人の暮らしとともにあったこの里山は、高度経済成長に伴う開発が進み、自然破壊が顕著に表れてきました。そこで、1990年からナショナル・トラスト活動を始め、守るべき緑地を取得する取り組みを続けてきました。現在、丘陵内に32か所の森を取得しています。合計面積は6ヘクタールを超えています。

土地を取得するために必要となる資金は、市民や企業からの寄付金によって成り立っていますので、寄付の充実は当法人にとって最重要課題となっております。機会をとらえて寄付を呼びかけておりますが、何よりも土地取得の実績を積み上げること、そして取得した森の公開を積極的に行うことが大切であると考えています。

活動開始から現在までの25年間で受領した、森を取得するための寄付金(「トトロの森基金」といいます。)の累計額は、8億8千万円を超えました。最近では高額な寄付が寄せられるようになり、2014年度のトトロの森基金は約1億700万円、2015年には遺贈による寄付と大口の寄付が各1件あり、2件合わせておよそ3億円に達しています。

ナショナル・トラスト活動は19世紀末にイギリスで始まった運動で、「一人の一万ポンドより一万人の一ポンドを」という言葉が有名です。たくさんの市民や企業の支援を受けることで、高額な資金を必要とする土地の取得という活動を実現していくものです。この意味で、一人一人の寄付者の思いを大事にしていくことを肝に銘じて活動を行っております。

これまでに取得した森のうち、4か所の森は地権者からの申し出を受けて無償寄付で取得したものです。この場合、譲渡所得税の関係で特別な税務申請を行う必要が生じますが、土地を預けていただいた当法人がすべての手続きを行い、無事に国税庁長官の承認を受けることができました。

当法人には「トトロの森基金」の他に、「クロスケの家基金」と「公益目的事業指定寄付金」という3つの区分の寄付の受け皿が用意されています。クロスケの家とは、築100年を超える古民家で、国の登録有形文化財(建造物)に登録されています。この維持補修にかかる経費をまかなうための指定寄付金が「クロスケの家基金」です。そのほか、森の管理経費や調査事業、環境教育事業などに充てることを指定した寄付金が「公益目的事業指定寄付金」であり、このように当法人は活動のほとんどを寄付でまかなっているといえます。

取得した森は、ボランティアの皆さんの協力できれいな森に再生し、管理しています。未来に引き継ぐべく、森にすむ多様ないきものと合わせて保全する取り組みを行っています。

トトロ

(トトロの森1号地。1991年8月に取得したトラスト活動による初めてのトトロの森である。面積は1,182㎡ほどの小さな森であるが、たくさんの寄付者の思いが集まって実現した森である。)

 

寄付者の思いは、寄付という行為を通して、今の私たちの喜びだけではなく、次の世代の子供たちへの大切な贈り物として未来に続くものとなります。緑豊かな狭山丘陵の保全のために、わたしたちはこれからも広く寄付の呼びかけを行い、森の取得活動を続けていきます。

 

法人情報

狭山丘陵の自然を守るために、ナショナル・トラスト活動を中心とした自然保護活動を進めている。

http://www.totoro.or.jp/