「 “ありがとう”と言いながら募金をしてくれた。こちらがお礼をいうことなのに」

「自分で募金活動をしてみて、お金を集める大変さが分かった」

募金活動に参加した中学生の言葉です。

 

日本では、米国に比べて個人寄付の割合が少ないと言われていますが、日常の中に自然に寄付を取り入れるためには、子どもの頃からの体験が必要との考えで、日本フィランソロピー協会では2011年から「寄付育プロジェクト(チャリティー・チャレンジ・プログラム)」を推進しています。

 

このプログラムでは、子どもたちが地域の課題を考え、その解決を目指して募金をし、寄付するという取り組みに挑戦します。その過程で、募金の目的や集めたお金の使途も話し合い、地域の大人に説明し協力を働きかけます。

商店街や駅頭などで実施する募金活動では、「地域の人は話を聞いてくれるだろうか」「募金をしてくれるだろうか」など不安でいっぱいの子どもたちも、大人が募金箱にお金を入れてくれた時には、安堵の表情を見せます。もちろん、こうしたやり取りを繰り返すうちに、「大人が自分を信頼してくれた」「自分もやればできる」という前向きな気持ちになり、「次はもっとわかりやすく説明しよう」「もっと大きな声でお礼を言おう」と積極性が出てきます。

フィラン①          フィラン②

(商店街の各店に募金の協力依頼に訪問)       (駅前での募金活動)

 

そして寄付金贈呈式で、集めたお金を寄付先のNPOの方に手渡すときには「自分たちは地域の役に立てる」という達成感と自信が芽生えます。

フィラン③

(寄付金の贈呈式。寄付先のNPOの方と一緒に)

 

こうした取り組みを通して実感するのは、寄付は社会課題の解決に必要不可欠な資金源であると同時に、子どもたちにとってはそのプロセスが成長の機会になる、ということです。子どもにとっての募金・寄付活動は「思いやり」「感謝」の気持ちを「お金の役割」と重ね合わせて考えることにつながり、コミュニケーション能力やリテラシー能力を育む機会になります。

日常の中に寄付活動を位置づけ、他者のために自分を活かすことを喜びと感じられるような若者を育てていくことが私たちの使命と考えています。

「未来の寄付者」にとって、原体験となるような募金・寄付体験の場を提供し、「ありがとう」が行き交う地域を子どもたちと共に創っていきたいと思います。

 

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