①多彩な寄付 新聞紙上で紹介

当基金は、1965年(昭和40年)、行政と民間が協力して北海道の社会福祉を充実しようと、北海道と北海道新聞社が拠出して設立されました。創立以来の寄付累計額は2015年度までに33億8223万円に達しています。

中でも、2015年度は1件1億円の大口寄付があり、寄付額が1億8217万円に上りました。同年度の通常収入に占める寄付金額の割合は86%でした。

2016年度は、災害の義援金募集が相次ぎました。熊本地震救援金に3562万円、北海道内の台風大雨義援金に4095万円が寄せられました。このほか、チャリティーイベントの収益や企業・団体の創立記念、社内や団体での募金など工夫を凝らした活動で善意の輪が広がっています。

当基金は寄付者を北海道新聞紙面と基金のホームページで紹介し、協力を促しています。

 

②高専生に給付型奨学金

寄付は、返済不要の奨学金や福祉団体への助成、ボランティア奨励賞などに使われています。
2015年度は事業費の半分近い約3900万円を奨学金に充てました。

1億円の寄付をしたウェルネット(東京)は、札幌を創業の地とする情報処理サービス会社です。この1億円を財源に国立工業高等専門学校(高専)の学生を対象にした給付型奨学金を創設する協定を同社と当基金、道内の高専4校が締結しました。

道内の高専における1人親家庭の割合は2014年度調査で17%と高く、経済苦で中退する学生が目立ちます。同奨学金では学業継続に必要な寮費、通学費用、諸納金などを1人50万円程度まで申請に基づき随時支給することにしました。

早速、2015年度は29人に計646万円を支給しました。
ウェルネット社は2016年6月にも同奨学金に6000万円を寄付しました。
当基金は2016年度も4高専から18人の申請を受け、その後も追加申請に応じています。

 

③担当者からのメッセージ

高専生の申請書を読むと、父が病気で急死し、母はパートで低収入、失業の可能性あり、など経済的に苦しい状況がみてとれます。給付の決まった学生の礼状を見ると、「母がパートで働いて学費に入れていたところを生活費に回すことができ、現在は勉強に励める環境を得ることができました。充実した高専生活を送ることができるのも奨学金のおかげと、母ともども感謝の気持ちでいっぱいです」などとつづられています。

ウェルネット社も礼状の趣旨を社内で紹介し、社員の励みになっているそうです。

このほか、当基金は2016年度、一人親家庭と障害のある高校生計322人と児童養護施設の高校生382人、児童養護施設から大学や専門学校などへ進学する高校3年生24人、経済的に学業継続が難しくなった私立高校生1人にも奨学金を贈っています。

礼状には、修学・研修旅行や就職試験、進学、部活の全国大会などそれぞれの使い道とともに、将来の夢や頑張る決意も書かれています。寄付した人と受け取った人の気持ちが結ばれているのを感じながら、夢がかなってほしいと願っています。(事務局長・上村英生)

 

hoku2016
(2016年に基金事務局に届いた奨学金の礼状やリース)

 

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法人情報

公益財団法人 北海道新聞社会福祉振興基金

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HP http://www.aurora-net.or.jp/doshin/fukushi/