当社は、これまで、キリスト教学校・団体・個人以外からの寄付はほとんど得ることなく事業を行ってきました。事業内容のハンセン病がこれまで社会的にほとんど知られることなくきたという事情によると考えられますが、それだけに皆さまのご理解を得て、これからは皆さまのご支援・ご協力により、事業を一層確かなものとしていきたいと願い、ここに改めて当社の紹介をさせていただきます。

当社は1877年(明治10)創立されました。創立17年後、ひとりのハンセン病患者と出会ったことからハンセン病事業を始めました。1894年(明治27)東京・目黒に私立病院「慰廃園」を設立。以後太平洋戦争による経営難を理由とした解散を余儀なくされるまで約半世紀4159人の患者の救護を果たしました。戦後は、啓発活動を中心とした事業に転換し、具体的な事業としては、療養所内への教会堂建設、青年ワークキャンプを通じて療養所を社会に知らせる啓発活動、療養所教会間の交流促進を支援する活動等を行い、入所者との交流、人格的尊厳の尊重・回復に努めました。

1894年ハンセン病事業を始めるに当たって、国内からの資金は得られず、その後の経営についても英国、米国からの支援によって事業を進めた経緯から、1960年代に漸く経済的自立体制を確立してからは、ハンセン病事業においてかつての私どものように苦労している地域、特に発展途上国への協力を試みようと、1980年以降台湾、タイへの支援活動を始め、現在に至っています。現在、タイへ、同国保健省を通じ看護師1名を派遣、また同国内に設立されたハンセン病NGO団体への財政支援・協力を継続しています。

(好善社)阿部看護師

(タイで後遺症の手当をする阿部看護師)

 

私どもの予算規模は約1,800万円。その内会費470万円、寄付900万円で、補助金等その他からの収入はありません。不足分は毎年やりくりして何とか凌いでいる状況です。

皆さまのご理解とご支援をいただきたく願います。

ハンセン病問題は、「らい予防法」の廃止、国家賠償請求訴訟原告勝訴、ハンセン病問題基本法制定によって終結に向けて動いていますが、依然として終わった問題ではありません。

2014年4月から当社は公益社団法人となり、社会の信頼とご期待に一層応えてゆく責任をつよく自覚しています。人生の最晩年を療養所で生活する元患者、療養所の外で生活する退所者、そして背後の家族のみなさんのために、どうぞよろしくお願いいたします。

(好善社)病院

(私立病院慰廃園)