公益財団法人明治村は、開発行為で取り壊されてゆく文化財を惜しんだ谷口吉郎博士(博物館明治村初代館長)と土川元夫氏(元・名古屋鉄道株式会社会長)が協力し、名古屋鉄道株式会社が最大の寄附者となり、「博物館明治村」を設置・運営するために昭和37年に設立されました。

「博物館明治村」は昭和40年に開館し、平成27年3月18日には50周年を迎えました。館内の歴史的建造物は60件を超えており、建物のうち10棟は重要文化財に指定されるなど、博物館としての価値は更に高まりつつあると言えます。

 

一方で、歴史的建造物は殆どが移築後40年を超えており、瓦の割れ、壁・土台の剥離などによる雨水の侵入や、耐震補強を必要とするものなど、日常的な修繕では改善することができず、今後、順次根本的な修理をしていく必要性に迫られております。そのための保存修理費用は、建造物の状態によるため、一概には見積ることができませんが、建造物全部を一巡しますと、百億円以上にのぼると想定されております。
このような状況のもと、当法人では今後も確実かつ継続的に事業を展開し、1世紀を越える歴史的建造物が持つ本物の価値を残す、伝えるために、共感者からのご厚志を募り続けております。寄附の種類としては、博物館の公益事業全般に関する寄附のほか、特定の建造物に対する特別寄附や、来館者が気軽に募金できる1口500円の浪漫募金や自動販売機を用いた募金などを実施しております。

受入状況としては、1件千円未満から千万単位のご寄附まで年度によって様々ですが、法人の発足当初から運営を支えいただく名古屋鉄道株式会社をはじめ、寄附者の皆様には感謝するばかりです。

また、寄附の中でも期間限定の保存修理工事事業に対するものは、募った際に多く集まる傾向があります。とりわけ、館内に移築された「北里研究所本館・医学館」については、経年劣化により多額の費用をかけた保存修理工事を行わなければならない状況にありましたが、当時の学校法人北里研究所の理事長柴様や名誉理事長大村様をはじめとした北里研究所運営関係者の皆様には、多額のご寄附をしていただき、平成22年度には無事に修理が終わり、感謝のことばでは表現できないほどの恩恵をいただきました。

今後とも、当法人では、歴史的建造物をはじめとした文化財やそれを取り巻く文化等を多くの寄附者の皆様とともに後世に末永く伝えていければ、幸いに存じます。

 

公益財団法人明治村とは、「博物館明治村」を運営する法人である。主に明治時代につくられた歴史的建造物等を展示公開する博物館を運営する事業のほか、施設の賃貸借事業、展示建造物を活用した「明治演出」事業、「明治村茶会」事業、監修委託を受けた文化財を保全する事業を行う。

(博物館明治村公式ホームページ http://www.meijimura.com/

(明治村2)プレート