プロジェクト所在地であるフィリピン国レイテ島において、2013年11月8日の台風「ハイエン」の襲来により、7300人以上の死者、行方不明者が出ました。当プロジェクトでは、そのタイトルにある通り、「森」に守られた地域社会づくりをしていくことを主目的にしています。この場合における「森」は即ちマングローブの森です。上記した多数の被害者のほとんどは台風による津波で流されてしまいました。

 

当プロジェクトでは、その森づくりを台風の被害を受けた地域住民自身の手によって実施し、「復興」を自分たちの手で実現していくことを願っています。その具現化のために、マングローブの苗木を購入し、植林ボランティアに参加した住民(主に漁民、高校・大学生)へ軽食を付与しています。日本語で「同じ釜の飯を食べる」という言葉がありますが、食事を一緒にすることでお互いの親近感が湧き上がり、コミュニティーとしてのチームワークが芽生えていきます。ひいてはこれが地域社会の結束、即ち「復興」へと導かれていくのです。

オイスカ②

(マングローブの植林に勤しむ地域住民)

 

現在フィリピンではAPEC(アジア太平洋経済協力フォーラム)が開催されており、マスコミにおいて等でフィリピンの姿をお見かけすることもあろうかと思います。確かにフォーラムが開催されている場所は先進国と相違無く見えます。しかし、発展途上国にほぼ共通する問題「貧富の格差」は如何ともし難いものがあるのは事実です。そのような現実の中、当プロジェクトは貧しい地域で実施しておりますが、日本の皆様からの寄付金は、その復興の源となる(上記した)苗木や軽食に使用させていただいています。多くの受益者(漁民)にとって、一食の持つ意味、重要性は一般的な日本人の持つそれとは格段に違います。即ち、皆様にとっては何気ないかもしれない「寄付金」は、彼らにとっては一族の一日の生活にも関わってくる程なのです。離れていても「お互い様」の気持ちで、少しでも(寄付金を)いただければ、それは皆様が想像する以上に彼らに喜びを提供し、当プロジェクトを通して育まれている「地球環境づくり」~二度と津波による大災害を繰り返さないという気持ち~へのモチベーションを維持するのに有益に役立っています。ご支援を本当に有難うございます。

 

フィリピン人は明るい陽気な国民性を持っています。我々も現地で、楽しくマングローブを植えています。もし機会がございましたら、一緒にマングローブの植林をされてみませんか。寄付金に加え、さらに受益者にとって最大の喜びは、一緒に汗を流して復興に携わってくれていることを(彼らが)目の当たりにすることです。皆様の寄付金は、「一宿一飯の恩義」を十二分に理解するフィリピン人にとって、何十倍もの復興への効果となって現れてくるものと確信しています。

 

http://www.oisca.org/support/

 

オイスカ①

筆者・石橋幸裕

(公財オイスカ・フィリピン国マニラ事務所駐在代表)