日頃より、日本野鳥の会にご支援をいただき、誠にありがとうございます。

当会は1934年の創設以来、常に野鳥の視点に立ちながら、人と野鳥が共存する豊かな社会の実現をめざして活動を行なっています。長い間活動を続けてこられたのは、ひとえに会員・支援者の皆様からの、日頃のご理解・ご支援によるものと心より御礼申し上げます。

ご寄付は、絶滅の危機にある野鳥の保護活動をはじめ、野鳥保護に関わる法制度の整備・改善、また多くの方に身近な野鳥に親しんでいただく普及活動などに使わせていただいております。

ご寄付による活動の一例として、絶滅危惧種のシマフクロウ(※1)を守るため、生息地を買い取って独自の野鳥保護区(※2)を設置しています。保護区内では、シマフクロウが生息しやすい生物多様性に富んだ森を育てるため、当会のレンジャーが植樹や間伐など森林の管理作業を進めています。また、シマフクロウの主食は河川にいるヤマメなどの魚類で、ひと家族につき年間約500kgの魚が必要と言われています。河川環境の悪化で魚が減ってしまったため、専用の給餌いけすを設けて魚を給餌し、食糧不足を補う取り組みも行なっています。冬が近づいて河川を遡上するサケも少なくなる秋ごろ、レンジャーが来春の繁殖に備えて、森の奥にある給餌いけすに生きたヤマメを30kg追加します。額に汗する地道な活動も、シマフクロウの繁殖を助けるためにと日々奮闘しています。現在は人の助けを借りて生息しているシマフクロウですが、将来的には自然に子育てできる森をめざして環境整備を進めていく考えです。

 

今後も野鳥を通して日本の自然を守ってまいりますので、引き続きのご支援を、どうぞよろしくお願いいたします。

野鳥①

(シマフクロウの来春の繁殖に備えて、専用の給餌いけすにヤマメを追加している様子)

 

※1:シマフクロウ

シマフクロウは世界最大級のフクロウで、絶滅危惧IA類に指定。20世紀初頭までは、北海道全域に分布していましたが、森林伐採による営巣木の減少と河川改修や砂防ダム建設による餌の魚類の減少等により、現在は北海道東部の知床、根室、日高地域などを中心にわずか140羽ほどが生息するだけとなりました。

野鳥②

※2:日本野鳥の会 野鳥保護区

野鳥の生息地の保全を目的として、法的に保護されていない生息地を、買い取りや地権者との協定により恒久的に守っています。1986年にスタートして、これまでに北海道東部、青森県、沖縄県など合計37ヶ所3570.6ha(2016年12月時点)を野鳥保護区としました。民間の保護区としては、現在国内最大規模です。

 

■日本野鳥の会とは

野鳥や自然の素晴らしさを伝えながら、自然と人間とが共存する豊かな社会をめざし、活動を進めている自然保護団体です。1934年3月11日に野鳥研究家で歌人・詩人の中西悟堂氏により創立。現在(5代目)の会長は、俳優でもある「柳生博」。支援者数は全国に52,310人(会員35,580人、サポーター数16,730人)です。近年は、絶滅危惧種の保護活動の他にも、身近な野鳥への関心を高め共に生きていけるように、一般参加型のツバメの子育て調査を行うなど、普及活動にも力を入れています。その他、風力発電施設へのバードストライクの対策や、原発事故による放射性物質の野鳥への影響調査も行っています。

活動の詳細、その他の活動はHPをご覧ください(https://www.wbsj.org)。