三重県には約100ヵ国、42,000人の外国人が暮らしています。位置、人口、面積、人口密度など、多くのことが全国の真ん中あたりにある三重県ですが、県内総人口に占める外国人住民の割合は全国第3位と高く、定住化が進んでいます。

このような中、当財団は、“多様な人々と共に創る多文化を尊重できる社会”の構築をめざし、医療、教育、防災などの分野で人材育成に努めているところです。

【寄付金の使い道】

現在、当財団は2団体の方から寄付をお受けし、事業を実施しています。一つは「小さなブラジル図書館」、もう一つは「外国につながりをもつ子どもたちへの教育支援」事業へのご寄付です。いずれも長年にわたりご支援をいただいており、この場をお借りして改めて感謝申し上げます。

「小さなブラジル図書館」

小さなブラジル図書館には、現在777冊の図書を配架し、貸し出しを行っています。利用者からのリクエストも聞きながら、県内で購入が難しいポルトガル語の図書を購入し、少しずつ増やしてきました。本が好きなブラジル人が定期的に借りに来る姿も見られ、本を手にされたときのうれしそうな笑顔が印象的です。これからも心を豊かにし、教養を高める図書を充実させていきたいと思っています。

(三重1)ブラジル図書館

「外国につながりをもつ子どもたちへの教育支援」事業

また、外国につながりをもつ子どもたちへの教育支援事業へのご寄付では、主に次の3つの事業を実施しています。①日本語教材、日本語指導教材の研究・開発・発行、②外国につながりをもつ子どもたちの教育実践研究会、③外国につながりをもつ子どもたちを見守るための連携研修会 です。

中でも①で発行している『みえこさんのにほんご』シリーズは、学校生活に沿って日本語を学べる教材で、県内外からたくさんのお問い合わせをいただいています。この教材の研究・発行にあたっては、「外国の子どもたちにも教科書を作ってあげたい」という先生方の想いから作成されました。「自分の教科書」をもらった子どもたちの誇らしげな姿が目に浮かぶようです。

また②では、学校の通訳や教員、そして地域の日本語教室などで外国につながりをもつ子どもたちに関わる方々を対象に、子どもたちの日本語力や学力向上に向けた実践事例などを紹介し、日々の授業・業務に役立てていただく機会としています。この研修は、実践事例を学ぶだけでなく、学校を超えた先生方のネットワークづくりも視野に入れて実施しています。

そして今年度、新たに③外国につながりをもつ子どもたちを見守るための連携研修会を開催しました。学校では子どもたちを通じて家庭の様々な課題が見えてきます。その子どもたちへの指導を行っているスクールソーシャルワーカーやソーシャルワーカー、教育現場の方々にとってはなじみのない在留資格などについて、専門家を交えて情報交換することで日頃の指導に役立てていただくことができました。

(三重2)みえこさんのにほんご

 

(三重3)WS②(三重3)WS①

【地域を担う人たちの笑顔のために】

このように、みなさまからのご寄付で、県内に暮らす外国人への教育的支援を充実させることができました。将来この地域を担う子どもたちへの支援は、三重県の大きな財産となり帰ってくることと思います。引き続き、ご支援くださいますようよろしくお願い申し上げます。

また、人口減少が続く中、定住外国人はこれからの地域の担い手です。彼らが安全・安心に暮らせる地域は多様な価値観を生み、誰もが暮らしやすい地域となるでしょう。近年、保健福祉分野においても多言語対応が必要となる事例が多くみられることから、今後、みなさまからのご支援の元、新しく事業を実施していくことができればと思っております。ご関心をお持ちいただいた方は、ぜひ、当財団までご連絡ください。みなさまと共に、地域のお役にたちたいと考えております。

 

公益財団法人三重県国際交流財団(MIEF)

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