満期保有債券買換え

満期保有債券買換え

投稿記事by 新米事務局員 » 2019年12月06日(金) 10:15

現在、基本財産の満期保有目的(償却原価法適用)で保有している債券が、直近の
超低金利下、大幅な含み益となっています。銘柄によっては、満期まで保有して
得られる金利収入よりも、売却によって得られる売却益の方が上回る銘柄もあります。
対象債券の売却を行い、他の債券へ買換えることを検討しております。

【質問事項】
①満期保有としていた債券の売却損益の計上は、正味財産増減計算書では、経常増減
 の部の「基本財産評価損益等」 に計上を行うことで問題ありませんか?
 或は、経常外収益・費用として経常外増減の部に「基本財産売却益」、「基本財産
 売却損」として計上すべきですか?
 また、【収支相償の原則】の判定は、「評価損益等調整前当期経常増減額」で判定
 するという理解でよろしいですか?    
②買換えについては、同一額面であれば、財産の処分には該当しないという認識で問題
ありませんか?
③売却益計上時、売却損計上時の仕訳につき、ご教授下さい。
④決算時は、売却を行わなかった残りの満期目的保有目的の債券につき、『すべて
「満期保有目的の債券並びに子会社株式及び関連会社以外の有価証券」に振替え、
時価評価を行うこと。また、保有目的の変更を行った事業年度を含む2事業年度は、
取得した債券を満期保有目的の債券に分類することは不可となる。』という理解で
問題ありませんか?
⑤買換えにより売却益を計上し、キャッシュフローでプラスとなった場合、その資金を
当年度の事業費、管理費等の支出に充てることは問題ありませんか?
⑥決算時に、売却益を「特定資産(助成事業積立資産)」として決算仕訳を行い、
翌年度以降の収益対応を行うことは問題ありませんか?(外部からの寄附金の減額
 対応等の為)

尚、その他、有価証券売却時の対応につき留意事項等ありましたらご教授下さい。
どうぞよろしくお願い致します。
新米事務局員
 

Re: 満期保有債券買換え

投稿記事by 相談員 鈴木修 » 2019年12月27日(金) 17:41

 ご照会の件について、次のとおり回答させていただきます。
①③について
 帳簿価額と売却価額との差額は、経常増減の部の「基本財産評価損益等」として計上することとなると考えます。
 収支相償の判定については、ご見解のとおりと考えます。
②について
 満期保有目的として保有している債券を満期前に売却することは、処分に該当すると考えます。
④について
 基本的にはご見解のとおり考えます。この点については、日本公認会計士協会から公表されております「公益法人会計基準に関する実務指針」(平成28年3月22・最終改正 2019年3月19日)のQ34「満期保有目的の債券の一部を満期前に売却又は保有区分の変更を行った場合、どのような処理が必要になりますか。」を御参照いただけますでしょうか。
(備考)上記の実務指針は、日本公認会計士協会HPに収録されております。
https://jicpa.or.jp/specialized_field/files/2-13-38-2-20190319.pdf
⑤について
 売却益相当額の財産を貴財団の定款・経理規程や認定法等に照らして、どのような資金として整理されるのかにもよるのではないかと考えます。
⑥について 
 翌年度以降の収益対応という意味が理解できかねておりますが、貴財団の経理規程等を踏まえ、特定資産(助成事業積立資産)を計上することはできますでしょうし、当該資産を取り崩して使用することは、当該特定資産を貴財団としてどのような目的で積み立てられるのか、認定法の控除対象財産としてどのように整理されているのかにもよるのではないかと考えます。
相談員 鈴木修
 


Return to C17. 会計