評議員会における理事等の選任議案の扱いについて

評議員会における理事等の選任議案の扱いについて

投稿記事by 総務の交差点 » 2019年6月12日(水) 18:04

 いつもお世話になります。
 早速ですが,標記の件について質問いたします。

 当公社では,評議員・理事・監事の選任について,評議員会で決議することとしております。
 なお,役員等の選出方法については,『移行認定又は移行認可の申請に当たって定款の変更の案を作成するに際し特に留意すべき事項について』(平成20 年10 月10 日 内閣府
公益認定等委員会)(以下,「留意すべき事項」という。)の「4 社員総会及び評議員会の決議要件(定足数)及び理事の選任議案の決議方法」に記載されていますとおり,候補者1人
ずつ決議することとしております。
 また,議案については,例えば理事であれば「第●号議案 理事の選任について」として,一つの議案の中に複数の理事候補者の一覧表を掲示する形で作成しております。

 ここで質問ですが,
 (1) 1つの議案に複数の候補者をまとめた状態で,採決は1人ずつ行っている現在の形は法的に問題ないのでしょうか。
 (2) (1)が問題ある場合,各候補者ごとに議案を作成する必要があるのでしょうか。
 (3) (1)が問題ない場合,仮に複数の候補者のうち1名の選任が否決され,残りは選任された場合,この議案の扱いはどのようになるのでしょうか。
    A) 議案は1つだが,実態としては複数の候補者ごとに選任の決議・否決を行うため,「(複数の候補者をまとめた一つの)議案としての決議」はなく,「候補者ごとに選任の決議
      ・否決がなされた」ものとして成立する。(議事録でも「候補者1人ずつ採決を行った結果」などの表現を使用する。)
    B) 例え1人ずつ選任の決議を行ったとしても,1人の否決により,この議案は否決されたものとして扱う。又は、否決された候補者を除外する議案の修正動議を発動し修正後
      に決議する。
 質問は以上です。
 これまで当公社では理事会が決議した各候補者が評議員会で否決されるといった事例はないのですが,万が一発生した場合はどうなるのだろうと思い質問させていただきました。

 よろしくお願いいたします。
総務の交差点
 

Re: 評議員会における理事等の選任議案の扱いについて

投稿記事by 公法協相談員星田寛 » 2019年6月18日(火) 16:47

総務の交差点 様

メールありがとうございます。多忙な中遅くなりすみません。
役員等とは法人と個別の委任関係にありますので、その選任も個別に選ぶことになり、議案も一人づつということになると理解しています。セットで選ぶと解任もセットになることにもつながり、役員等をセットで選ぶのはおかしな関係になります。それゆえ、議案は各人ごとにすることになると考えます。ついては、(2)のように、基本的には各人ごとの議案であり、各人ごとに審議するのが基本であり合理的と解されます。A)のような成立の解釈には無理があると考えます。
しかし、議案は各人になり、またすべきでありますが、審議の方法としては、議場の運営から、前後したり、出席者全員の同意があれば、関係議案を一括して決議するのも議長の対応(議場整理権)として認められるものと解され、またそのように考えます。そこでは、必ず各人の履歴・選任理由を説明・述べ、各人についての質疑等を必ず経て、一括審議の全員の同意を得たうえ(慎重な審議がなされた旨の経緯を議事録に丁寧に記載します)決議することも可能とされています(ガバナンスから避けたほうがよいと思いますが)。
なお、候補の一部が否決された場合を想定されるのなら、改めて候補者を選考して機関決定するか、当面は一名減のままとするか、議場にて修正動議として評議員から新たな方を挙げていただき審議するか(後程確認書等を得る)の、方針を検討され、準備されてはどうでしょうか。

                                                                          以上
公法協相談員星田寛
 


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