株式運用について

株式運用について

投稿記事by こうえき運用太郎 » 2018年6月23日(土) 12:08

当法人は収益事業も実施している事業型の公益財団法人で、有価証券運用益(債券が100%)と事業収益を財源に事業を実施しております。
さて、長引く低金利の影響により有価証券運用益が年々減少してきているため、法人内部では「先ずは資金運用規程を改定して株式運用も可能にしてから、現有債券の一部を売却して、超優良企業の株式を取得しよう。」、「以後は取得した株式については売買は行わず、配当金収入を獲得する目的で運用して行こう。」という方向で話が進んでおります。
現有債券は、公益目的事業会計に基本財産(①)と特定資産(②)、法人会計に特定資産(③)があり、個人的には、公益目的保有財産でもある①と②以外、すなわち③であれば、株式取得も可能かと思っておりますがいかがでしょうか。
本件につき、当方理解の誤りや勉強不足の点などご指摘いただき、注意すべき点や行政庁への事前相談の要否を含め、種々ご教示をお願いいたします。
こうえき運用太郎
 

Re: 株式運用について

投稿記事by 公益法人協会相談員 » 2018年7月06日(金) 14:30

こうえき運用太郎様

まず現在の法律では資産運用は自己責任の世界となっています。ただし公益法人の場合は認定法で下記制約があると考えられます
(1) 投機的取引の禁止(認定法第5条第5項)
(2) 発行済株式の株式の過半数の取得の禁止(認定法第5条第15項)
ただしこれらは資産運用の規制というより公益法人の社会的信用の維持(上記(1))、他の団体の事業活動の実質支配の防止(上記(2))を目的としており、公益法人の資産運用は基本的には自己責任で行えということになっています。

上記観点から有価証券の株式への変換については法的には可能と考えられます。事業収益と有価証券の運用益の比率や、投資額の大きさ等がわからないので一般論でしかお答えできませんが、資産運用規定を作られ、理事会の決議を得ておくことは最低限必要と思います。(資産運用規定の例については公益法人協会HPに公開しておりますので参照ください。)

ただし個人的には投資信託のように資産運用のプロがおこなってもなかなか収益があがらないようなことを公益法人の事務局がおこなうことは賛成しかねる要素が大きいと思います。他の手段(例えば事業運営合理化による支出の削減収益事業の収益の拡大さらには資産の取り崩し等)を十分検討したあとで着手すべきものと考えます。安易に考えると損失が生じた場合、最悪の場合には理事が責任を問われることもないとは言えません。

慎重な検討が望まれます。これ以上のご質問については、来会または電話相談をご利用ください。
公益法人協会相談員
 

Re: 株式運用について

投稿記事by こうえき運用太郎 » 2018年7月11日(水) 17:58

公益法人協会相談員様

お忙しいところ、ご丁寧な回答・ご教示ありがとうございました。
わかりやすく、大変勉強になりました。
こうえき運用太郎
 


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