監事の暴走について

監事の暴走について

投稿記事by 山田太郎 » 2017年6月28日(水) 12:07

ある公益財団法人の監事が、自分の会社と財団の間で事前の承認も受けないで取引をし、その際に正式な見積もりも取らずに安いとの説明だけで理事会で承認させました。さらに、役員改選に際し、自分の知り合いを役員にしようとして評議員などへの働きかけを行っています。このような監事の暴走を止める手段はないのでしょうか。理事会は全く機能不全です。評議員が取れる手段はないでしょうか。
山田太郎
 

Re: 監事の暴走について

投稿記事by 公法協相談員星田寛 » 2017年7月14日(金) 15:53

山田太郎 様

メールありがとうございます。遅くなりすみません。7月11日にも関連のメールをいただきましたので、併せて検討します。
大変悩ましい問題です。貴法人の状況が不分明なので記載された範囲で考えますが、具体的な事情を専門家である弁護士に相談されてはどうかと考えます。
ご存知のように監事の職務・権限は執行状況・財務状況の調査であり、理事・使用人ではありませんので執行にかかわることはできません(一般法99,65)。監事が法人の業務にかかわれば法令違反になりえますが、記載された事実(理事会の承認を得て会社との取引、役員候補の働きかけ)だけでは、どのような法令違反か疑義があります。もし実情が監事の義務違反、職務怠慢、職務執行できないに該当すれば解任事由に該当(一般法176)すれば、評議員会を招集して決議することになると考えます。しかし、そのような事実にあたるかはメールの記載からはわかりません。
訴訟にするにはその理由・事実を疎明する必要があります。まずは法令違反等の事実を明らかにするために、理事に対して説明(監事関係会社との取引において十分な検討がなされたのか等)を求めてはどうか、そのうえで解任の問題となると考えます(一般法189,190)。その監事さんよりも、理事会・理事が職務を果たしたのか(一般法90Ⅱ②)、ガバナンスが機能しているのかが問題となりえます。状況を分からずに述べて失礼ですが、まずは法人内部で事実を把握されてそのうえで議論されることをお勧めします。

                                                                  以上 星田寛
公法協相談員星田寛
 


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