満期保有債権の減損処理について

満期保有債権の減損処理について

投稿記事by 無我夢中 » 2017年2月10日(金) 16:37

お世話になります。
さて、当財団で保有する有価証券は、満期保有を目的としています。その中で時価が50%を割る状況になると、金融商品会計基準では、時価評価に減損処理をしなければならないとあります。その場合は、例外処理として他の有価証券の満期保有目的を変更する必要はないと思いますが、正しいでしょうか?時価が70%から50%の範囲でも減損する条件(自力で回復する見込みがない等)を明示しておけば、減損しても満期保有目的を変更する必要はありませんか?
また、減損処理をする場合の仕訳として、減損を100とした場合、仕訳①投資有価証券減損損失100/基本財産100  仕訳②一般正味財産への振替額100/投資有価証券受贈益振替額100 となり、最終的に正味財産増減表では指定正味財産の減少のみになると考えてよろしいでしょうか?
無我夢中
 

Re: 満期保有債権の減損処理について

投稿記事by 公法協相談員星田寛 » 2017年2月17日(金) 16:24

無我夢中 様

メール相談ありがとうございます。
会計の専門家ではありませんが、次のような情報を踏まえて述べます。
公認会計士協会の非営利法人委員会実務指針第38号「公益法人会計基準に関する実務指針」(平成28年3月22日改正同年12月22日)があります。そのⅡQ&Aの3(4)のQ17において、指定正味財産の減損処理する場合の時価を帳簿価格とし、一般正味財産の経常外費用とする会計処理も示しています。また、同6(6)のQ40において、著しく下落した場合についてどのような状態に減損処理するかについての解説が示されています。
また、減損処理は売却することなく保有し続けることが前提ですので、保有区分を変更する意思がない限り、保有区分を変更する必要はあえてないものと考えます。
以上のことから、基本的には貴殿のご意見、会計処理の通りと考えます。
具体的には専門家に減損すべき状況であるかも含め処理についてご確認され、理事会での審議において手続きの理由等を説明してはいかがでしょうか。なお、金融商品会計基準の例外処理に言及されていますが、この場面には当たらないと思います。
                                                                        以上星田寛
        
公法協相談員星田寛
 

Re: 満期保有債権の減損処理について

投稿記事by 無我夢中 » 2017年2月22日(水) 09:49

星田先生

ご多忙の中で回答いただきありがとうございました。

満期保有目的の有価証券減損処理について問題ないと解釈いたしました。
ただ、減損処理した場合は売却できないようなご回答になっていますが、
最悪の場合は、少しでも回収できればと思っていましたので認識が異なりました。

もし、再回答いただけるならその点を教えてください。
よろしくお願いいたします。
無我夢中
 

Re: 満期保有債権の減損処理について

投稿記事by 公法協相談員星田寛 » 2017年3月14日(火) 15:40

無我夢中 様

遅くなりすみません。
ご事情が呑み込めず、売価されるのではなく、減損処理をするものと理解して記載しました。
減損処理ではなく売却される場合は、既にご案内の非営利法人委員会実務指針38号「公益法人会計基準に関する実務指針」のⅡQ&Aの34「満期保有目的の債券の一部を満期前に売却又は保有区分の変更を行った場合、どのような処理が必要になりますか」に記載の回答がありますので、概要は次のように理解しましたがネット等でご確認ください。
償還期限前に売却を行った場合には、原則として、残りの債券の保有目的の変更があったものとなり、またその年度を含む2事業年度に取得した債券も満期保有目的に分類できないことになります。しかし、6つの状況が生じた場合又は合理的に見込まれる場合に、償還前に売却しても満期保有の意思を変更したものとしない旨の記載があります。
債券の発行者の信用状況の著しい悪化、その他、予期できなかった売却又は保有目的の変更をせざるを得ない、保有者に起因しない事象の発生など、6つの状況の記載の判断はとても難しいもので、それなりの根拠を確認する必要があります(財務諸表の注記17「その他」に記載することになると考えますので)。ついては、専門家を交えて対応されてはいかがでしょうか。
                                                                         以上星田寛
公法協相談員星田寛
 


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