理事の報酬についての質問

理事の報酬についての質問

投稿記事by 長瀬稔 » 2016年7月01日(金) 09:42

この度はお世話になります。
一般社団法人の理事の報酬について質問させてください。
理事長(代表理事)含め、理事の報酬は理事会の決議によって決まると認識しています。このほかに従業員としての報酬(給与)を理事に対して支払うことが可能なのでしょうか?私どもの財団の話ではありませんが、別に関わる財団で、理事に対して理事報酬(こちらはたいへん低い額です)のほかに、従業員としての給与(こちらが支払い額のほとんどをしめています)が発生しているケースがあり、正しい処理の仕方なのか知りたいと思っております。
大変お手数をおかけいたしますが、ご相談させてください。
よろしくお願いします。
長瀬稔
 

Re: 理事の報酬についての質問

投稿記事by 公法協相談員星田寛 » 2016年7月05日(火) 12:42

長瀬稔 様

メールありがとうございます。
ご存知のように、理事の報酬は、理事の職務執行の対価として受けるもので、定款又は総会決議により定めます(法人法89)。その定めに従い理事会にて個々の理事に対して具体的な額を決めます。
監事は理事又は使用人を兼ねられません(法人法65Ⅱ)が、理事について定めがなく使用人兼務は認められ、また現実的な方法として兼務される場合があります。財団・社団のいずれも事務局の運営から常勤する者が必要な場合があり、またその者が理事としてその事務・業務の責任を担う場合もあります。
兼務することが正しいか否かよりも適正・適切であるかは、法人の状況に即して判断されるものと考えます。問題は、万一不祥事・事故が生じた場合、第三者に対する責任だけでなく、法人に対しても責任を負うときがあります。その責任はだれが負うのか、使用人としてどの程度負うのか、業務執行理事としてどの程度負うのかについて、その時の給与又は報酬の内容を含めた実態が問題になると思われます。そのため、職員及び役員の権限規程等を整備して役割分担等を明確にしておいたほうがよいと考えます。
                                                                                            以上 公法協星田寛
公法協相談員星田寛
 

Re: 理事の報酬についての質問

投稿記事by ゲスト » 2016年7月14日(木) 18:27

星田様

ご回答いただきまして、誠にありがとうございます。
1点確認させていただきたいのですが、今回ご質問させていただいたその一般財団法人の場合、理事に対する理事報酬がとても低く、そのほかに理事に対して従業員としての給与(それなりの額)が支払われていました。この処理の方法が適正なものなのかが不明です。社員総会では「理事長」の報酬の限度額と理事報酬数万円の決議のみが議案に残っており、実際の支給総額(その法人の理事が言う、理事報酬+従業員としての給与)は、総会の決議は経てないようです(定款にも記載はありません)。この処理について、適正化どうか、再度ご質問させていただければと思います。お手数をおかけいたしますが、よろしくお願いいたします。
ゲスト
 

Re: 理事の報酬についての質問

投稿記事by 脇柄言三 » 2016年7月15日(金) 12:05

長瀬稔様、
脇から口を挟みます。読み捨てられてもかまいません。

再度の質問を拝読すると、危惧されているのは、定款では少額に抑えている理事報酬とは別に多額の給与を支給していることに問題はないか、ということのようです。
結論から言いますと、全く問題はなく、むしろ理想的だと言えます。
法人法には役員報酬については報酬額の決め方について形式的な手順規定があるだけで、いくらにすべきかは定めていません。まして職員・従業員の給料についてはなんの定めもありません。したがって、役員報酬、職員月給の額は各法人が決めればよいのです。
さて、課題の従業員兼務理事への支払い内訳をどうするかという問題です。役員報酬については、内閣府のモデル定款(「公益認定のための『定款』について」)の第26条に有報酬と無報酬の例が併記され、次ページの(注21)で考え方を説明していますが、要は払ってもわずかにすべきという見解です。一方、従業員として給料をどうするかは、勤務条件に対する社会常識で、労働関係法に従って自由に決めればよいのです。週1で100万は通らないでしょうし、週休1日で1万でも是正指導があるでしょう。
よって、貴社団のように役員報酬は名目的な少額、勤務に対する給与は適正額とするのが正解です。
なお、役員報酬がいくらかによりますが、本当に微々たるものでしたら給与に一括してしまった方が天引き計算などは単純になるのでは……。
脇柄言三
 


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