代表権者の資格について

代表権者の資格について

投稿記事by 疑問人 » 2015年8月26日(水) 17:32

法人法第77条に
「理事は、一般社団法人を代表する。ただし、他に代表理事その他一般社団法人を代表する者を定めた場合は、この限りでない」
とあります。
この条文によると、法人の代表者は必ずしも理事のうちから選出する代表理事である必要はないと理解できます。
そうすると、例えば創立者等に、「頭取」「会長」「総裁」など社会通念上トップとみなされる役職名を付して、82条の表見代表理事責任を負うこととすれば、公式に法的代表権者として認められるでしょうか。
次に、登記については、理事と代表者は各々独立して別登記ですから、理事でない代表者の登記は可能だと思います。しかし、登記規則には「代表理事」名しかないので、「頭取をもって法的代表理事とする」の定款条文により、「代表理事」として登記するほかないのでしょうか。
疑問人
 

Re: 代表権者の資格について

投稿記事by 公法協相談員星田寛 » 2015年9月11日(金) 14:33

疑問人 様

大変遅くなってすみません。
難しいご質問ですね。
法人法77条に定める「他にその他一般社団法人を代表する者」の「その他」とはどんな場合か、がまず確認したいと思います。
会社法349条にも同じ表現がありますね。「その他」として会長、理事長、総裁などに限らない(一問一答公益法人関連三法(商事法務64頁Q57))と思われます。
しかし、執行のために理事を選任し、理事の中から代表理事を選定する定め(法人法76条77条78条90条)もあり、また業務執行・代表を託する者としては理事から選ぶのが趣旨ではないでしょうか(一問一答公益法人関連三法(商事法務60頁Q54,55)。
また、代表理事でない者を代表者のような名称を付与したときは、法人法82条により表見代表として責任を負うということを定めているだけで、代表者である者を法律としてどのような選任・選定をしてもよいと、またどのような表現でも認めているとは理解できませんので(誤解が生じないように)、登記では統一して法人法に定める代表者を定款上には代表理事として明記させ、登記上もそのように記載して混乱しないようにしているものと思います。しかし、法人法の代表理事を名称として理事長等として使用することを禁じているわけではないと考えています。
                                                                           公法協星田寛
公法協相談員星田寛
 


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