法人の設立と法人内財産について

法人の設立と法人内財産について

投稿記事by 秋田良行 » 2016年1月02日(土) 16:37

初めまして秋田良行と申します。よろしくお願いします。

大名家の記念財団って財団法人が多いですよね。
NPOはともかくなぜ社団法人は少ないと考えられますか?

例えば徳川家の所有物がこの財団に託されているはずですが、
こちらに徳川記念財団の定款がありますが、この定款では理事の決議があれば
他の場所に財産を寄贈するように定款を変更され、理事長を解任され、財産を奪い取られる可能性はないですか?またそのようにしたくないのであれば、どのような定款を付け加えればよいでしょうか?
http://www.tokugawa.ne.jp/about_statute.htm
秋田良行
 

Re: 法人の設立と法人内財産について

投稿記事by 太田達男 » 2016年1月06日(水) 17:57

秋田良行様、
ご質問1.美術館は何故社団ではなく財団が多いか
社団法人は志を共有する人(社員)が集まって法人を作る法形式です。他方、財団はある財産権を寄附してそれを元に活動をする法形式です。
大名家や素封家コレクターなどが作る美術館等は、多くの人が集まって作るというよりは、その大名家などが先祖代々の美術品や自ら蒐集した美術品などを寄附してそれを社会に公開するというものですから一般的には財団法人の方が、法人形式としては適応しています。もちろん、社団形式で作ることも理屈の上では十分あり得ますが、ほとんどは上述のような理由で財団が多いのです。

ご質問2.財団法人では理事会が勝手に美術品を他に寄贈したり、理事を解任することはできません。評議員会がその役割を担っています(社団法人の場合は社員総会がその役割を担います)。ただ、評議員が良からぬ人物に多数を握られると評議員会がそのようなことをしでかす可能性はもちろんあり得ます。

ご質問3.そのような事態ならないようにするためには、評議員(理事もですが)の人選をしっかりするということになるかと思います。最初に財団を作るときはもちろんですが、その後の改選についても、その点を考慮して、新評議員候補名簿を理事会で決議し、これについて評議員会で承認してもらうということになるでしょう。
要は、よからぬ人物が入り込まないよう、また付け込まれないよう健全な経営を心掛け、信頼のおける人を人選することだと思います。
太田達男
 


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